歯を失ってしまったときには、入れ歯(義歯)、ブリッジ、インプラントという3つの治療法があります。症状によっては適用できない治療法もありますので、まずは歯科医師へご相談ください。
歯の欠損は、そのままにしておくと咬み合わせのバランスが崩れ、他の歯にも影響が出てきます。そのまま放置せずに、それぞれの治療法の特徴をしっかりと把握しうえで、あなたの症状とご希望に沿う治療をお受けください。
欠損歯治療の流れ
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- STEP1
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初診・応急処置
症状とご要望をお伺いし、痛みがある場合には応急処置を行います。
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- STEP2
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診査・資料作成
最適な治療法を判断するために、お口の中の診査を行い、口腔内写真、レントゲン等の資料を用意します。
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- STEP3
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インフォームドコンセント
お口の中の状態をご説明し、医師としての立場から最適な治療法をご提案します。
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- STEP4
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治療の開始
医師としての観点から見た最適な治療法があなたのライフスタイルの視点から見ても最適であるとは限りません。スマイルデンタルクリニックでは、あなたのご希望をしっかりとお聞きし、両方の観点から最適な治療法を選択し、患者様も納得のうえで治療を開始します。
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- STEP5
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メインテナンス
当クリニックでは、再発防止に力を入れています。治療後は、残っている歯をまた失ってしまわないように、しっかりと定期検診とメインテナンスを受診しましょう。
インプラント
インプラントとは、失ってしまった歯の替わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込み、 その上に人工の歯を被せる治療法です。
もともとの歯と同じように噛むことができ、見た目もとても自然に仕上がります。
また、隣の歯を削ったり、負担をかけることがありません。
メリット
- 健康な歯を削らない
- 残っている健康な歯に負担をかけない
- 見た目がまるで自分の歯のように仕上がる
- 自分の歯と同じく何でも噛める
デメリット
- 外科処置が必要となる
- 健康保険が適用できない
ブリッジ
ブリッジとは欠損部分の両隣の歯を削り、連結した人工の歯をかぶせる治療法です。
金属のバネがないので、入れ歯よりも装着時の異物感が少なく、見た目も自然で、しっかりと噛むことができます。
だ、両隣の健康な歯を削らなければならず、入れ歯と同じように土台の歯に負担がかかるため、健康な歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
メリット
- 比較的治療期間が短い
- 違和感なく噛める
- 素材によっては見た目を自然にできる
デメリット
- 隣接する健康な歯を削る必要がある
入れ歯(義歯)
従来までもっとも一般的だった欠損歯の治療法です。欠損部分の歯ぐきに人工の歯を固定します。当クリニックでは、入れ歯(義歯)にもさまざまな種類をご用意しています。
プラスチック製の入れ歯
レジンというプラスチックでできた入れ歯です。保険を適用することができるため、治療費の負担を抑えることができます。
プラスチック製で一定の厚みが必要なため、使用時に違和感が大きくなります。
メリット
- 比較的治療期間が短い
- 残っている歯を削る必要がない
- 健康保険が適用できる
デメリット
- 違和感があり、使いこなすのに慣れが必要となる
薄くて軽い金属床義歯
金属床義歯とは、歯肉に接する部分が金属でできた入れ歯(義歯)です。薄くて軽いため、装着時の違和感が少なく、金属が熱を伝導するため、食べ物や飲み物の温度を感じることができます。
メリット
- 薄いので異物感が少ない
- 温かさや冷たさがわかる
- 金属のため耐久性が高い
デメリット
- チタン床以外は金属アレルギーの方に適用できない
見た目が自然なエステティックデンチャー
エステティックデンチャーは、固定用の歯に引っ掛ける金属のバネを必要としない入れ歯(義歯)です。軽くて柔軟性のある素材で作られています。
見た目を気にする方に特におすすめの入れ歯(義歯)です。
メリット
- 見た目が美しい
- 装着時の違和感が少ない
- 金属アレルギーの心配がない
デメリット
- 多数歯欠損には適用できない
ずれない外れないマグネットデンチャー
マグネットデンチャーとは、残根(虫歯治療後に残った歯の根元)と入れ歯に磁石を装着し、磁力で固定する入れ歯(義歯)です。
入れ歯(義歯)を固定する金属のバネも必要ないので、見た目が自然なのもうれしい特徴です。
メリット
- 見た目が美しい
- ずれにくい、外れにくい
- 強い力で噛める
デメリット
- 適用に制限がある
目立ちにくいナチュラルクラスプデンチャー
ナチュラルクラスプデンチャーとは、バネの部分が歯と同じ白い材質でできている見た目の自然な入れ歯です。
強度面から適用に制限がありますが、少数歯欠損では目立ちにくい部分入れ歯として人気です。
メリット
- 見た目が自然で目立ちにくい
- 金属アレルギーの心配がない
デメリット
- 金属より強度が低い
柔らかく痛くないコンフォートデンチャー
コンフォートデンチャーとは、歯肉と接する面が吸着性、弾力性にすぐれた生体用シリコンになっている痛みなく噛める入れ歯です。
主に総入れ歯に使用します。
メリット
- 痛くなく、強く噛むことができる
- ずれにくく、外れにくい
デメリット
- 修理が難しい